パラグライダー用語集

・パラグライダー

パラグライディングは、剛性のない(骨組みのない)羽で飛行する競技です。一般的にハーネスとグライダーの二つの装備からなる装備一式をパラグライダーと呼び、競技のことをパラグライディングと呼びます(同一の呼称をすることもあります)。装備がとても軽いことが特徴で、空中を最も低速で飛行できるスポーツの一つです。

・機体

飛行している際、パイロットの頭上に広がる羽を機体と呼びます。上記のように骨組みはなく、常に空気が機体の中を流れることで羽を形成します。そのため非常に軽量で、低速で空中を飛行することが出来ます。

・ハーネス

パイロットが座り込む、リュックのような座のことです。各種ベルトが配置されていて、両太もも、胸元をバックルで固定することでパイロットの落下を防止します。またレース用などの上級品になるとパイロットにかかる空気抵抗を和らげるために、パイロットの足下などにカバーが設けられ、新幹線のようなフォルムを取るハーネスもあります。

・ライン

機体の全体から髪の毛のように伸びている、機体とハーネスを繋ぐ糸のことを指してラインと呼びます。非常に引っぱりに強く、機体の受ける風の力と、ハーネスにかかる荷重を一手に受けます。そのため、非常にパラグラダーの装備の中で重要なポイントであり、パイロットが飛行する上での命綱です。引っぱりには強いですが摩擦などには弱く、丁寧に扱わなければパイロットの命に関わります。

・ライザー

機体から伸びているラインをそれぞれ左右に分けて根元で一カ所に束ねるベルト状の部分をライザーと呼びます。ラインの部分部分で個別に束ねられていて、上から順にAライザーBライザーと呼びます。ライザーの根元はリング状になっていて、その輪にカラビナを通してハーネスと固定します。

・カラビナ

登山用具などでおなじみの部品。強固な作りで、ハーネスとライザーをがっちり連結し、それでいて着脱のスムーズさも両立するパーツです。ですが直接パイロットの命を預かる部品だけに、些細な損傷からの錆びの侵蝕、耐久年数を超えた過度な使用などは非常に危険です。決して地面にこすったりせず、スクールの先生の提示した耐久年数通り取り替えましょう。

・タンデム飛行

タンデムとも言います。ハーネスを二つ繋げた二人乗りの機体で飛ぶことを指し、まだ一人だけで飛ぶ技量のない初心者が、まず空を飛ぶ感覚を教えられるために乗ります。後方に乗り込み、タンデム飛行の専用の資格を持った操縦者が「マスター」。前方でマスターの指示のもと教習や観光をするのが「パッセンジャー」です。

・グランドハンドリング(グラハン)

先輩方がグラハングラハンと言うのがこれのことです。比較的小さい機体を用いた地上練習のことで、凧揚げのように機体を自分の力だけで立ち上げ、ある程度風にあわせ安定させることを習得するための練習です。立ち上げを覚える上でとても大事な訓練の一つで、パラグライダーの基本中の基本です。また、これが一人飛びへ挑もうとする初心者パイロットの第一の壁でもあります。

・○○級 / ○○技能証(証)

スクールに入校しているフライヤーの現在の免許の段階です。種別は

A証

B証

NP証(ノービスパイロット証)

P証(パイロット証)

があります。パイロットになれば教習課程は修了。はれて世界中でフライト、ソアリングが出来る一人前のパイロットになります。またパイロット証を取得しても、タンデムマスターやクロスカントリーの教習を続けて受けることも出来ます。